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【予告】写真展「五百羅漢修復 祈りの継承」

2025年3月15日(土)より特別展「羅漢の棲む処」(羅漢寺石仏重要文化財指定10周年記念) の併設展として、「五百羅漢修復 祈りの継承―修復家・長井武志による五百羅漢像(東京都指定有形文化財)修復の記録」を開催いたします。 天恩山五百羅漢寺(東京都目黒区)に現存する五百羅漢像は、江戸時代の仏師・松雲元慶によって彫刻されたものです。松雲元慶は仏道修行の諸国行脚で、豊前国・耶馬溪の名刹である羅漢寺(現・大分県中津市)を訪れ、羅漢寺の石仏に深く感銘を受けたことが五百羅漢像彫刻のきっかけとなったと伝えられています。現在も305体が一堂に残り、人々の信仰を集めています。その歴史的・文化的価値が認められ、東京都指定有形文化財に指定されています。 本展では、長井武志氏が取り組んだ、五百羅漢像修復の記録写真(千代田路子)と映像(松山瑞樹)を通じて、文化財を未来へ継承する重要性を伝えます。

■開催場所:中津市歴史博物館 オープンギャラリー

■開催期間:令和7年3月15日(日)~5月6日(火・祝)

■展示:千代田路子 写真作品展示:約30点  / 松山瑞樹 映像作品展示

「五百羅漢修復 祈りの継承」展 メンバープロフィール

長井武志(仏像修復家) 東京藝術大学・大学院 美術研究科(保存修復技術・彫刻専攻)修了。研究生、非常勤助手を経て(株)東京文化財修復所設立に参加。 その後(有)古文化財保存修復研究所を設立、代表を務める。指定文化財(仏像・民俗資料等)を含む300体を超える修復に携わる。平成14年、目黒五百羅漢寺蔵 普賢菩薩像の修復を皮切りに、令和2年までに40体の羅漢像等の修復を行う。

堀 研心(天恩山五百羅漢寺 執事・学芸員) 1975年生まれ。大正大学仏教学部仏教学科(浄土学専攻)卒業 広島市立大学芸術学部美術学科(日本画専攻)卒業 広島市立大学大学院芸術学研究科絵画研究(日本画)修了 短期大学講師を経て、五百羅漢寺の執事・学芸員として仏教文化の発展 と、自己の絵画制作の研鑽に励む。

千代田路子(写真作家) 東京都出身。写真作家。主に記憶や祈りにまつわる物語を作品化している。 仏像修復の工程を記録したドキュメンタリー作品では、展覧会開催や出版などを通じて、文化財の保存・継承を啓蒙するプロジェクトを展開している。 国内外で個展を開催し、多くの展示会に参加、コンテストでの受賞、美術館や写真財団での作品収蔵の実績がある。

松山瑞樹(映像作家) 福島県福島市出身。 独学で写真を学び、営業写真を経てフリーランスフォトグラファー として活動。東日本大震災被災後、福島を離れ現在は会社員として 光学メーカーにて技術マーケティング及び技術評価を担当。 写真制作に加え、近年では映像制作に取り組む。 『たった一人でも良い。発想の触媒となる写真・映像作り』をテー マに制作活動を進行中。

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