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湯屋の辻道標の復元お披露目式を行いました。

 令和4年3月17日(木)、「湯屋の辻」(ハートフル動物病院駐車場)にて道標復元お披露目式が執り行われました。
  湯屋の辻の道標は、江戸時代に設置されたもので、昭和59年に用水路工事中に下半分が折れて失われた状態で発見され、平成23年に下半分の所在不明のまま現位置に設置していました。
 ところが、令和2年6月上旬、福岡県東峰村小石原皿山地区にある旧工芸館跡地で、この道標の下半分が発見されました。道標は四面に「中津道」「小倉道」「宇佐道」「珠日田道」と深く陰刻されており、上部が欠損した道標であることがわかりました。旧工芸館の所有者の方々が「この道標を元の場所に還してあげたいが、どこのものかわからない。」と東峰村教育委員会に相談し、銘文から中津市付近のものと予想した村教委より、中津市歴史博物館に相談がありました。
 調査の結果、現在上半分だけ残っている湯屋の辻の道標の下半分であることがわかりました。
 お互いに現地にて道標を確認し、字体等から当村の道標は湯屋の辻の道標の下半分で間違いないことを確認しました。道標は昨年度、旧小石原工芸館の窯元の皆様より中津市に寄贈されました。この度中津市では、上下を繋いで元の位置への復元工事を行いました。
 お披露目式には、東峰村より眞田秀樹村長をはじめ、窯元の皆様、そして市内湯屋地区の関係者をお招きし、除幕を行いました。
 一度現地から失われた石造物が元の場所に戻ってくることは非常に珍しいことです。この縁を大切にし、貴重な文化財の継承に努めていきます。

復元された道標の前で